ベトナムを代表する麺料理といえば、フォーやブンボーフエなどが有名ですが、今回は中部の都市ダナン発祥の「ブンチャー」をご紹介します。
「ブンチャー」とは、冷やした米粉麺に、グリルした豚肉や野菜、そして濃厚な魚介ダシを合わせた、ベトナムを代表する麺料理の一つです。
一見シンプルに見えますが、その奥深さは格別。 繊細な魚介の旨味が凝縮されたスープと、香ばしく焼き上げた豚肉のハーモニーは、一度食べたら忘れられない美味しさです。「ブンチャー」の最大の魅力は、なんといってもそのバランスの良さでしょう。
ダナン発祥「ブンチャー」とは
ダナンの屋台や食堂で広く親しまれている「ブンチャー」。
歴史と起源
正確な起源は諸説ありますが、一般的には20世紀初頭に、ベトナムの中部地方で生まれたと言われています。 当時、ダナンはフランスの植民地支配下にありました。 フランス料理の影響を受け、肉を焼いて食べる文化が根付いていたことから、「ブンチャー」も、豚肉を焼き、麺と合わせて食べるというスタイルが生まれたと考えられています。
「ブンチャー」の魅力を解剖!
1. 爽やかな魚介ダシ 「ブンチャー」の醍醐味は、なんといっても濃厚な魚介ダシです。 豚骨や鶏ガラなど、様々な食材をじっくり煮込んで作られており、その奥深い味わいはまさに絶品! 魚介の旨味と甘みがしっかりと感じられ、麺だけでなく、肉や野菜にもよく絡みます。
2. 香ばしく焼き上げた豚肉 「ブンチャー」には、豚バラ肉、豚肩ロース肉、豚ひき肉など、様々な部位の豚肉が使われます。 炭火でじっくりと焼き上げられることで、香ばしい風味が加わり、食欲をそそります。 豚肉は柔らかくジューシーで、魚介ダシとの相性も抜群!
3. 新鮮な野菜とハーブ 「ブンチャー」には、レタス、ミント、パクチーなどの新鮮な野菜が添えられます。 これらの野菜とハーブは、魚介ダシの濃厚さを中和し、爽やかな味わいをプラスしてくれます。
また、「ブンチャー」には、ライムや唐辛子も添えられることが多いです。 お好みで加えることで、さらに風味が豊かになります。
4. モチモチ食感の米粉麺 「ブンチャー」に使われる麺は、米粉で作られた平打ち麺です。 モチモチとした食感が特徴で、魚介ダシとよく絡みます。
「ブンチャー」を楽しむポイント!
- 野菜をたっぷり入れる! 野菜は「ブンチャー」の美味しさを引き立てる重要な要素です。
- ライムや唐辛子で味を調整する! お好みでライムを絞り、唐辛子を少々加えると、より一層風味が豊かになります。
- 麺と具材をよく混ぜる! 魚介ダシが麺全体に絡むように、よく混ぜてください。
- 熱々を食べる! 魚介ダシは冷めると風味が落ちてしまうので、熱々のうちに食べることがおすすめです。
ダナンで「ブンチャー」を楽しむなら?
ダナンには、「ブンチャー」専門店はもちろん、多くの食堂や屋台で提供されています。 ローカルな雰囲気を味わいたい場合は、屋台がおすすめ! 価格はリーズナブルで、本格的な味を楽しめます。
おすすめの店
- Bún chả 1979: ダナンの老舗「ブンチャー」専門店。 地元の人々に愛される人気店です。
- Bún Chả Phụng: 屋台としてスタートし、現在は食堂に成長した人気店。 リーズナブルな価格で美味しい「ブンチャー」が楽しめます。
まとめ
ダナン発祥の「ブンチャー」は、濃厚な魚介ダシ、香ばしい豚肉、爽やかな野菜が織りなす、ベトナムを代表する麺料理の一つです。 ぜひダナンを訪れる際は、「ブンチャー」を味わってみてください!